1/2 の助走
Just for You and Me Now
(c) Mitsuko Komuro

夜明けを待つ都会は
冷めた顔のコラージュ
退屈が ひとつひとつ
真実を消してゆくよ

どうして そんな風に
優しく微笑むのさ
街角にこぼれた夢
手のひらで 集めるように

Maybe you think that just for you and me now
(たぶん 僕と君だけのために)
Surely you think that we'll stand by side
(きっと 僕らはずっと互いのそばにいるよね)
君と安らぎの海へ たどりつかせてくれ

港を背中にして
振り向く君の影は
暗闇にドアを開ける
情熱の道標(みちしるべ)

Maybe ふたりを待つゴールは
Surely 別れや悲しみじゃない
今もシニカルに笑う 夜を乗り越えて

Anytime, anywhere
(どんなときも どんな場所でも)
You think that just for you and me now
Two of us, You think that we'll stand by side
Maybe you think that just for you and me now
Surely you think that we'll stand by side

作詞 西門加里
作曲 木根尚登


歌詞を書き写しながら、なんだか、くらくら来てしまいました。すごく昔で、自分が書いたことさえ忘れている……。TM と出会って、たどたどしく作詞を始めた自分が見えます。この詞はたぶん、3つめに書いた詞だと思う。英訳はかなりの意訳です。わかりやすいように、できるだけ訳をいれるつもりですが、英語のニュアンスのまま残したほうがいい場合は、そのままです。この曲は、なぜか、ウツがステージで歌っている姿ばかり浮かぶ。詞を読んで、しみじみ。そうね……どんなに誓い合っても、シニカルな運命に邪魔されて終わる恋もあるから、こんなふうに言いきってもらいたいものだわ。……え? いや、ひとりごとです。むにゃむにゃ。記念的キネバラ第一号。うーん、なつかしすぎるぞ。くらくら。

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1974
(16光年の訪問者)
(C) Mitsuko Komuro

夜の丘に車止めてひとり Feeling breeze (I'm so fine)
フロントグラスに広がるスクリーン ミラクルワールド (Time machine)
突然 まぶしい光が包む Shining ship (Coming in sight, right)
不思議さ 何も怖くない My friend エイリアン (Open the gate)

探していたよ 君との夜を
Since 1974 (Moving the time)
(Everything is changin' sides from tonight)

I wanna see the fantasy
生まれ変わる ユニバース
心にあつく Flash in the dark
Sixteen あの頃の気持ち

覚えているかい 初めて逢った Dansing night (I'm so young)
あの頃 ぼくはテレスコープの夢中で (Time machine)
誰も知らない 星を探した Every night (Making so bright)
レンズ越しの夜空に君が降りてきた (Taking my heart)

忘れていたね 夢みる時を
Since 1974 (Moving the time)
(Everything is changin' sides from tonight)

I wanna see the fantasy
よみがえるよ ワンダーランド
やさしくなれる Looking for you
Sixteen あの頃の気持ち

I wanna see the fantasy
よみがえるよ ワンダーランド
やさしくなれる Looking for you
Sixteen あの頃の気持ち

作詞 西門加里
作曲 小室哲哉


「1974」というタイトルはてっちゃん(と呼ぶ人はもうあまりいないし、ちょっと畏れ多いですが、つい昔を思い出して……。見逃してね>ファンのみなさま)が、すでにつけていたタイトルで、Sixteen の一行などは、最初から存在してました。なので、そこから、私が勝手に想像して書いたのですが。気分は「未知との遭遇」。子供の頃見えた妖精が大人になると見えなくなって、その存在さえも忘れるっていう、よくあるファンタジーのエイリアン版か?関係ないけど似たようなテーマで『ボーガス・ボーガス』というおもしろい映画があります(ジェラール・ドパルデュー主演)。
初めてスタジオでTM のメンバーに逢ったあとに、そこでこの曲のデモを聞きました。とっても新鮮なアレンジだったので、この曲作詞したい!と思いました。対面のほうは、メンバーがほぼ同い年だったので、ホッとした覚えがあります。私もメンバーも人見知りで、おずおずという感じの自己紹介でした。小室哲哉氏は、この頃から、明確なテーマがある人でした。

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イパネマ '84
(C) Mitsuko Komuro

はしゃぐ波が踊るアイランド
砂のベッド サラサラ
音をたてて 光シャワー
熱い背中 ジリジリ
ぼくらだけの時を刻む
君の影は日時計
ニュースしゃべるラジオ消して
無人島の気分さ

Stay 今 海の向こう側で
ミサイルが飛んでも
Here あざやかな水着の中
聞こえるよ Beating heart

時計を砂浜に埋めてしまえば
日焼けの君は So cool ! イパネマ '84

沖に浮かぶ 白い船は
水平線ユラユラ
まわる地球 おかまいなし
ふたり乗せて ぐるぐる

Look 今 遠く街が燃える
パラソル越しの空
No 聞かないで時間なんか
知らないさ Say no more

時計を砂浜に埋めてしまえば
日焼けの君は So cool ! イパネマ '84

What time is it? Nobody knows it.
(今何時だって? 誰も知らないさ)
How can I say? I need you, right.
(なんて言えばいいのさ。君がほしい、だね)
You can take it, satisftaction.
(君は満足できるね)
You want nothing but I need your love.
(君は何も要らないんだろうけど、僕は君の愛が要るんだ)

作詞 西門加里
作曲 小室哲哉・木根尚登


実際、海の向こうでミサイルが飛んでますね、最近。詞に関してはあまりないので、他の話――。なぜに「西門加里」なのか。みんな、知らないだろうけれど、アメリカにカーリー・サイモンというアーティストがいます。この人の詞曲で育ちました、私。それだけです。すみません。
それと、私をTM に引き合わせたエピックのプロデューサー小坂氏の存在は、かなり重要です。佐野元春さん、渡辺美里さん、大江千里さん、岡村靖幸さんなど、すばらしいアーティストを発掘しては育ててきた偉大な人です。「君の弟さん、バンドやってたよね。名前なんていうの?」とある日聞かれました。たまたま私の弟がてっちゃんと同じ大学出身(弟の場合はギター小僧ですが)だったので、勘違いしたらしい。「小室」の名字は少ないので、最初からずっと、いろんな人が混乱してます。もしかしたら、私とTM の出会いは、小坂氏の素朴な勘違いから始まったのかもしれませぬ(ほんとか???)。

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Rainbow Rainbow
(陽気なアインシュタインと80年代モナリザの一夜)
(C) Mitsuko Komuro

Prastic moonlight 午前零時に
(プラスティックな月の光)
Drinkin' drink it much 光 メリーゴーラウンド
(飲んで、飲みすぎて)
Sexy sexy 君のくちびる
(セクシー、セクシー)
Beatin' beatin' heart 僕のハートは
(どくどく ハネる心臓)

Breakin' breakin' it まともな奴ら
(壊せ、壊してしまえ)
Shoot it, shoot it down da da da da da da
(撃って 撃ち落せ)
Tasty candy 君の身体は
(おいしい キャンデイ)
Drive me crazy, baby di di di di di di di
(僕をむちゃくちゃにしておくれ)

フラスコ握る サイエンティスト
闇に投げつけて
飛び散るガラス 七色
Winkin' (ウィンクしてる) アインシュタイン

Rainbow Rainbow Yellow and blue
(レインボウ、レインボウ、イエロー&ブルー)
"Come in me deeper"
(もっと深く、私の中に)
You say "All right"
(君は「オーライ」と応える)
Rainbow Rainbow red, green and blue
(レインボウ、レインボウ、レッド、グリーン&ブルー)
"Do it much better"
(「もっと上手にしてね」)
So good!
(すごく いい)

Stop, stop thinkin' 時を忘れて
(やめなよ、考えるのは、やめな)
Day dream? Night dream? どうでもいいさ
(白昼夢? 夜の夢?)
Shake it, shake it 魔法をかけて
(シェイクして、シェイクして)
Shoutin' shout it loud ビビデバビデブー
(叫んで、叫びまくれ)

リボルバー かまえて僕は
君を打ち砕く
飛び散る 瞳 七色
逆さま モナリザ

Rainbow Rainbow Can't stop it now
(レインボウ、レインボウ もう止まらないね)
"Come in me deeper"
You say "All right"
Rainbow Rainbow Don't stop me now
(レインボウ、レインボウ 僕を止めないで)
"Do it much better"
I say "All right"

Breakin', break it ルールは僕さ
(破るんだ 破ってしまえ)
Shootin' shoot a gun da da da da da
(撃つんだ 拳銃を撃て)
Black and white ささやく夜に
(黒と白と)
Make it closer, OK! di di di di di di di
(もっと近づけるんだ)

Rainbow Rainbow Can't stop it now
"Come in me deeper"
You say "All right"
Rainbow Rainbow Don't stop me now
"Do it much better"
I say "All right"

作詞 西門加里
作曲 小室哲哉


英訳を入れたら、なんか、身も蓋もなくなったような……うーん、まずいかな(途中で笑い出してしまった)。自分が書いた時のイメージは、だいたいこんな感じなのですが(それにしても「もっと上手に」「すごくいい」っちゅうのは……怒られそう(^_^;) 。タイトル以外は「おまかせ状態」だったので、好き勝手に書かしてもらいました。視覚的なトライをしたかった。たとえばキューブリックの「博士の異常な愛情」みたいな……と、ネタばらし(もういいや、古いから)。後は、有名な、舌を出しているアインシュタインの写真が大好きで、それもイメージの中にありました。これに呼応する「逆さまモナリザ(いまいち)」を決めるまで、異様に悩みました。これが私のTM最初の作詞で、この曲を書いた時は、まだメンバーに逢っていません。テープをもらって、勝手に書いて出したら、メンバーが気に入ってくれた(らしい)という経緯です。その後、ある日、てっちゃんから次の曲の依頼(だと思う)の電話が来て、初めて話をして「え、同じ名字ですか?」と驚かれた(という記憶があります)。歌詞の順番と話が前後してしまってます。まだまだ、手探り状態(TMのイメージが固定してない)の頃でした。このアルバムでは麻生香太郎さんも、かなり実験的な作詞をしていて、おもしろいです。自分の作詞じゃないので、歌詞は載せられませんが。

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