思い出はクレセント
(c) Mitsuko Komuro

街路樹のすきま 三日月が見える夜 歩いた道
ふと立ち止まって 涙ぐんでいた君 思い出すよ
あきもせずケンカして 傷つけあっていた

あの頃もっと 君を強く 抱き締められたなら
今夜もふたり あのクレセント みつめていたね

さよならを告げる 手紙が届いた夜 同じ道を
自転車を飛ばし 君の家までずっと 走っていた
窓越しに君がいた 泣きはらした目で

あの時なにを 言えばよかった 今でもわからない
言葉がいつも 足りないまま 悲しませてた

あの時なにを 言えばよかった 今でもわからない
言葉がいつも 足りないまま 悲しませてた

あの頃もっと 君を強く 抱き締められたなら
今夜もふたり あのクレセント みつめていたね

作詞 小室みつ子
作曲 木根尚登


1992年発売、木根尚登さんのソロアルバムです。TM NETWORK(TMN)のアルバムには、必ず入る木根ちゃんのバラード(キネバラ)は、逸品ぞろい。小室哲哉さんの実験的、挑戦的な音の中に、キネバラのふっと、安らぎを持って存在するのが、TM のひとつの味っていう感じでしょうか。このふたりの曲があって、ウツの声があって、TM なんだなあって、いつもしみじみ思います。―― その木根ちゃんが、100%つまったソロアルバム。木根ちゃんの繊細なメロと、優しい声……TM のデモテープでいつも聴いていて、木根ちゃんのソロも出るといいのになあって思っていたので、ソロ活動が始まった時は私もとても嬉しかったです。3人それぞれのソロに、ちょっとずつ作詞参加しましたが、おもしろい体験でした。TM から、メンバーひとりひとりの個性にさらに踏み込んで考えて書いてみるというのが、新鮮でもありました。ちょっと短気で(笑)、気ぃ遣いで、人を笑わせるのが好きで、真面目な木根ちゃん。キャラとしても、すごくおもしろい(実際、小説「ファイブ・ソングス」で笑いを愛する実は繊細なキャラのモデルにさせてもらってます(^^;;;)。普段見せない木根ちゃんのセンチメンタルな横顔を、勝手に想像して、この歌詞を書きました。

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風に向かって走れ
(c) Mitsuko Komuro

高速の向こうに 赤く染まった空が
アクセルはこのまま 抜け出したいね この街から

おまえとふたりで 暮らせる場所がある
もう二度と離さない いくつ夜を越えても

Higher than mountain
(山よりも高く)
and deeper than sea
(海よりも深く)
stronger than steel
(鋼鉄より強く)
I love you forever
(君を永遠に愛す)

アスファルト走り抜け 風の歌を聞こう
誰にも届かない 二人だけの未来に

Higher than mountain
and deeper than sea
stronger than steel
I love you forever

Higher than mountain
and deeper than sea
stronger than steel
I love you forever

Higher than mountain
and deeper than sea
stronger than steel
I love you forever

作詞 小室みつ子
作曲 木根尚登


英語ばっかりの歌詞だわ…(^^;;; このサビのメロが気持ちよくて、ノリ優先で書いた覚えがあります。何か木根ちゃんとの思い出を書こうといろいろ思い出しているんだけど、すごく印象的なのは、TM の歌詞のページで書いてしまいました。TM NETWORK が再活動してからは、しょっちゅう話したり会ったりしてるので、しみじみと思い出すこともないんだけど(^^;;; スタジオで、いっつも笑わせてもらってます。天然なので、ツッコミもたくさん入れられてますが…。TM の先のアルバム「Major TurnーRound」では、LAにいるてっちゃん、ウツ、私の間で、まとめ役してくれて、みんなの愚痴を聞いたり、気苦労が多かったと思います。NO と強く言えない優しい木根ちゃんなのであります。

ところで、非常に下世話で、くだらないことなんですが…でも、でも、書いておきたいので書きまする。ネットをやるようになって、TM のファンの方たちと直接コミュニケイトする機会が増えていくうちに、びっくりしたことがあります。なんと、私と木根ちゃんが恋仲だった!? という噂が昔からあったらしく、実際 チャットや掲示板で直接尋ねられたこともありました(^^;;;。 小室てっちゃんの姉になったり、元奥さんになったり、はたまた母 (… ( ̄へ ̄;;)) になったりした上、木根ちゃんとアヤシイと思われていたとは!? …うーん、私もなかなかやるな…(違) あとは、ウツだけか…(次は、親戚のおばさんか!? ) ―― なんて冗談言ってる場合じゃなくて、マジ、すべてデマでごじゃりますので、どうぞ、みなみなさま、よろしくです(T_T)。木根ちゃんも眉毛を上げてびっくりすることでしょう(言ってないけど)。仕事の現場では、そんな浮いた気持ちになる余裕などまったくないほど、毎回ぼろぼろで働いておりますので、あり得ませんです。そう言えば、最近スタジオで久保コージさんと会ったら、開口一番、「みっこちゃん、よかったねー。もう"小室哲哉さんの奥さん?"って言われないね」と言われました。小室哲哉さんと吉田麻美さんが、結婚発表をした直後のことでございまする。いやめでたい! 歌詞とも、木根ちゃんのソロともまったく関係ない話になっちゃいましたが、「てっちゃん、アサミさん、おめでとう!!」。…とゆーわけで、どーでもいいことばかりでした。すんません…(^^;;;

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I'm on Your Side
(c) Mitsuko Komuro

海風に吹かれて 桟橋を走ってく
振り向いて笑う君 まぶしいね

カモメが輪を描き 君は空を見つめる
遠い国に行きたいと つぶやいて

胸に抱えた 夢があるなら
話してほしい I'm on your side(僕は君の味方だよ)

つらいことがあると 僕を海につれだす
人の前で泣かない 君らしく

一番好きな 無邪気な瞳
くもらせないで I'm on your side

どんな時でも 君の最後の
味方でいたい I'm on your side

強がりの横顔 そのまま抱き締めたい
僕の前に悲しみ 投げ出して

作詞 小室みつ子
作曲 木根尚登


さて、今度は真面目なこと書こう(今まで不真面目だったわけじゃないけど)。しかし、1992年に書いた歌詞なので、ほとんど忘れていますね…。読みなおしてみると、この曲は、TM のキネバラ、「Girlfriend」のオトナ版みたいですね。木根ちゃんが歌うときは、女性に対してかなり全面受けいれ的優しさが感じられる歌詞になるような気がします。生きていて、どんな時も、たったひとりでいいから、「君の味方だ」って言い続けてくれる人がそばにいたら、それだけで、幸福でしょうね。友達もそうだし、恋人もそう。もちろん、間違いを犯している時や、ダメになっている時は、「おまえがやってることは、違うよ」って言ってもらうことも大事だけど。へこみ過ぎている時だけは、とにかく「味方だよ」って言ってもらえたら、救われるかも…。

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