Eggman Live ピアノを弾く手   micco's live
1999,12,28 at Egg‐man Shibuya Tokyo

Produced by miccos.com and Hitomi Kikawa
Sound Supported by Naofumi Nambu
Direction and Photos by Emi Ito

   Special thanks to : Tatsuo Ozawa, Shizuko Nakagawa,    
                Mitsuo Fukushima, AdminA



Singing micco
7年ぶりのライブ。人前に出るのも久しぶり。

  思いきり衝動的、無計画、無謀なライブを、突然計画したのは、1999年10月のある日のことでした。
それは、ぼちぼちBBSにできたスレッドから始まったのであります。Hitomi-K「アーティスト小室みつ子」というタイトル。
見た本人が「げげっ」とつい声を出してしまったほど、突然でした。「みっこさんのライブを見てみたいです」という言葉…。驚いたけれど、半分勇気付けられました。実は密かに、「いつかは、またライブをやっていきたいものだ」と思っていたので。
そのスレッドがにぎわって、数日したある日、ソファに寝転んでいた私は「はっ! ま、まさか…」と、飛び起きてしまいました。Hitomi-K…まてよ…あれは、長年スタッフ&友人の木川ひとみちゃんじゃないかっ。なんで気がつかなかなかったんだろう、私って…。さっそくひとみちゃんに電話してみると…「えへへ…。みっこさんに怒られるかなーと思って黙ってた。でも、ライブやってほしいんだもん。やろーよっ。ファンでもある私に喜びをください!」と言われたのでした。

 

「ひとみちゃん…私の音楽のファンなの?」とマヌケな質問をしたら、ムッとされました。「当たり前じゃないですか」って。嬉しかったです。あのスレッドに書き込んでくれた人たちの気持ちも嬉しかった。単純な私は…「じゃあ、やってみようか!」と、ひとみちゃんに向かって言ってたのでした。
「ほんと(!? じゃあ、場所探す!」と、電話を切ったひとみちゃんは、次の日にはEgg-manに電話。「みっこさんがやりたいなら、12月28日だったら、空けられるって。ブックできるけど、ほんとにやるよね?」 もうひとつ私を信じていないひとみちゃんは、念押し確認。この瞬間、けっこう緊張しました。「…うん。絶対やるから」って答えたとき、やっぱり、恐かったです。人前に出るのが苦手な私…。が、いつまでもそれじゃね…。覚悟して、ブッキングしました。それから、どんなライブにするか考えた(普通、順序が逆(^^; )。前々から考えていたピアノオンリー。だけど、それだけだと物足りない…。ここで、思い出したのが、南部直史くん。
 

リハーサル中
リハーサル風景。右が南部くん。
彼も緊張してました…。

 

歌詞を覚えきれず、「Our Days」は堂々とカンペ…。
当日までに歌詞が覚えられず「Our Days」は堂々カンペ…(恥)
思いもよらず、仕事がつまって、時間がなかったのよー。
言い訳だよね…。

  もともとTMの大ファンで、友人経由で紹介してもらってから、彼の自作CDを聞き、自宅に来てもらって彼のピアノも聴いていました。南部くんのアレンジセンス、打ち込みのレベル、絶対音感、コーラスのうまさ、ピアノの技能には、アマチュア以上のものがあったので、彼なら、サウンド的なサポートができるだろうと、思ったのでした。
その外見を裏切るように(ごめん)、気が優しくて、繊細な南部くんは、夢を形にするのに、今だ不器用な道を進んでいるみたいです。私のライブを手伝ってくれても、すぐに夢が近くなるわけでもないけれど、もしかしたら、何かの手がかりをつかんでもらえるかもしれないとも思いました。
なによりも、ピアノを弾きながら、いろんな曲のアレンジやコード進行を分析していて、私の嗜好と交わる部分がけっこうあったということが、大事。作曲の話をすると、時間を忘れてしまうってとこもいい。凝り性で一生懸命てのもいい。さっそく南部くんと打ち合わせを始めて、曲を選び、アレンジの方向性なんかを話ました。

 

そして、自分ひとりで弾き語る曲も、選び始めました。それからまずはピアノの練習。CDのアレンジをピアノだけで、どれだけ表現できるかってとこが、一番のポイント。久しぶりに自分のCDを聞きなおして、アレンジをじっくり研究。ピアノで表現できるリフ、リズム…どこを選ぶか。ライブをしてなかった7年の間、ヒマなときは、ほとんどピアノを弾いて(クラシックの練習曲が多い)いたので、指はかなり動くようになっていたので、昔より、楽だったかも。しかし…歌詞は、おもいっきり忘れていた…(;_;) TMの曲なんて、南部くんの方が知っているし…。過去にこだわらない性格だからなあ(関係ない?)。
そんなふうに密かにライブの準備をしているとき、TMのレコーディングで、LAに行くって話が持ち上がりました。11月のある日のことです。そこで、遊び心が出たのがいかんかったっす。LAの後に、ついでにサンフランシスコ、シアトルと、足を伸ばしました。LAのレコーディングがハードだったうえ、めまぐるしく動いたもんだから、疲れてしまったのでしょう…。帰国して次の日…。
 

さだこ じゃないよ。
さだこじゃないよ…。
あの後、髪を切ったっす。15センチくらい。

 

リハーサル 「We are starting over」
リハーサル。アンコールの「We are starting over」は、南部くんはコーラス。
ピアノの前のフラワーアレンジメントは、木根ちゃんからのもの。
南部くんのコーラスは、とてもきれいでした。

  ふと、声を出そうと思ったら、出ない…!? 声が…つぶれている…。それはあまりにも突然でありました。風邪と疲れから来たんだけれども…。でもまあ、まだ1ヶ月以上あるからねー。と、たかをくくっていたのも、これまた、間違いでありました。まさか、当日まで苦しむとは…。
12月は、声帯の調子を取り戻す努力で終わってしまいました。毎日のように声帯専門の耳鼻科通い。痛い注射も何本もしてもらって。でも、ちょっと良くなったかなーと思うと、ハードな締めきりがあって、つい無理して徹夜。声帯には、睡眠不足が一番悪いらしく、また出なくなるの繰り返し。焦りとイライラはつのり、友達たちに心配してもらって、ヤツ当たりも受けとめてもらって、大変迷惑もかけました。そして、BBSを見ているみんなにまで、多大な心配をさせてしまいました。あれだけ、心こめて応援していただいて、本当に胸にきました。
当日のリハの最後になって、奇跡みたいに高音まですべて、100%って言えるくらい声が出た瞬間、スタッフ&友人たちが、どれだけホッとして喜んでくれたか。そして、客席のみなさまも、歌いだすまで、どれだけどきどきしていたか、伝わりました。ごめんなさい&本当にどうもありがとう。でも、1曲目が終わって緊張が解けると、すっかり、楽しいライブになりました。ツッコミもいっぱいいただき(笑)、笑いもばっちり。ひとつだけだめだったのは…歌詞…とほほ。次は、これも完璧にしたいものでありまする。

 

Live contents

Country side
Beginning
Balance
Rain of You
サマードレス
Say You Want Me
Empty Eyes
Palace in the Snow ( Piano Instrument)
Silver (
仮題) (Piano Instrument)
Nights of the Knife
Get Wild
Winter Comes Around
百億の出会いよりも
Our Days
ささやかな願い
誰にも負けない
Friday Night Band
あの場所には帰らない

We Are Starting Over 〜ずっと好きだった〜
空の青に